いつも歩く道の途中の家に、あるとき看板のような手書きのメモがかかっていました。
そこには、「自分の家で飼っているペットの犬が昨晩なくなりました」ということが書かれていました。
その家の人が書いたもののようです。

ペットを飼っている者同士、交流は活発です。
散歩の途中で仲良くなった犬が病気だったり、高齢になったりして、
「もう元気がないの」というような会話がされることもあります。

とはいえ、なくなった事実を、なくなった日の直後に、直接伝えるのは、
やはりつらいことだと思います。
ペットとはいえ、家族みたいな存在だからです。

看板をかけることで、散歩でそこを通るペット仲間たちは、
「あそこの家の犬がなくなった」という事実を知ります。
なくなったことを知らずに、「まだ元気なの?」などと声をかける人もいなくなるでしょう。

飼い主としても悲しい気持ちが癒える前に、
「実は死んだの」などと伝える必要もなくなります。

賢い方法だなと思ってしまいました。